日々徒然愉快探索

アラカンおひとりさま生活を徒然なるままに。

愛用の腕時計の会話

「シャネ子さん、起きてる?」
「ん・・・んー? G子か。今私のコト呼んだか?」
「やっぱり寝てたのね・・・・・・。」




「思いっきり寝とったわ。Judyっちゅうたら、私が止まって随分経つのに全然電池交換せんと放っちっちなんやもん。」
「そう言えばそうね。シャネ子さんっていつから止まってたっけ?」
「もう忘れるくらい遥か昔や。ぷんすか。」
「まあまあ、それでもJudyはシャネ子さんのコトが好きなのよ。たまーにシャネ子さんのコトを取り出して眺めてるみたいだもの。大事にされて羨ましいわ。私なんか傷だらけよ。」



「ホンマやなあ。G子は随分傷だらけになったなあ。あんたいつJudyのところへ来たんやったっけ。」
「もうすぐ20年になるかしら。ヨドバシカメラでJudyと出会ったの。」
「せやん。あんた確か『ラバーズコレクション』ちゅうてG-shockとペアで売られてたのに、恋人と引き離されてあんただけ来たんやったなあ。可愛そうに。」


「シャネ子さんはどこでJudyと出会ったの?」
「高島屋や。あんたが来るもっとずっと前や。チェーンの太い子とさんざ迷ってたみたいやけど、私を選んだらしいわ。」
「うんうん。シャネ子さん、素敵だもの。Judyがシャネ子さんを選んだの、解る気がする。」
「はは、照れるなあ。そういうあんたかてなんでJudyが選んだか解るで。仕事できそうやし、Baby-Gの中で一等かっちょええもんな。」
「そ、そうかしら。」
「せやん。せやからJudyはいっつも仕事にあんたを連れて行くんやん。いつか嬉しそうに誰かに話してたで。同僚ナースや患者さんからあんたのことかっこいい時計やなて何回も褒められた、て。」
「まあ、そうなの?」
「めちゃめちゃ手洗いすんのに、濡らされへん私は仕事に全然向いてへんしな。そもそも秒針が無いから脈取られへんしな。ヤワな私はお払い箱や。」
「シャネ子さんはお出かけのお供専用なのよ。」
「何がお供専用や。私が止まってからはずっとあんたを連れてってるやん。もうお供せんようっ。てシャレも笑えんわ。」
「そ、そうなんだけど・・・あ、そうだ。先週G-shockのお店にお供したわ。」
「なんやて? Judyのやつ、新しいBaby-G物色しに行ったんかっ。で、買うてきたんか?」
「いえ、『これや♪っちゅーのが無いなあ。』ってあきらめたみたい。」


「ホンマやな。あんたが一番かっちょええ。ちゅーか『これや♪』っちゅーのがあったら買うとこやったんかいっ。ホンマにもう! あんたもそんなお供までさせられて、お人好しやなあ。突然止まって困らせたりっ。っちゅうてもあんたはタフやから、めったなコトで壊れへんやろなあ・・・。」
「んー。3月に電池交換してもらったから、まだ止まりそうもないわ;」
「なんやかんやゆうて大切にされてるねんな。」
「シャネ子さんもね♪」



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