日々徒然愉快探索

アラカンおひとりさま生活を徒然なるままに。

禁煙開始から丸13年経過。

9月4日は禁煙開始記念日。
今日で丸13年。


13年前の2008年9月4日、遅がけの夏休みを利用して、1年振りに実家に帰省してた。実家は両親だけのふたり暮らしで、二人ともたばこを吸わはらへん。私がたばこを吸うことを、もちろん快くは思ってはらへんかった。でも五月蝿く禁煙を迫ることもなかった。何度かやめたらどうやと言われたことはあったけども、私が一向にやめへんから、言うのを諦めはったんやと思う。


そもそもたばこを吸い始めた動機は、たばこを手にする姿がカッコええと思ったから。今から35年前、20歳の夏やった。学生やった当時、同級生数人と一緒に夏休みを利用して海辺の民宿で10日間住み込みのアルバイトをした。こんとき一緒やった同級生のうち、ふたりが喫煙者やった。私にとって喫煙者と身近に接触する機会はこれが初めてで、「たばこって美味しいの?」と無邪気に質問したのを覚えてる。彼女らはそれには答えんと「吸うてみる?」とたばこの箱を差し出してきた。そんときは手を出さへんかった。でもふたりがたばこを手にする姿はすごく印象的やった。なんか大人っぽくてええなと思えた。ほんで、住み込みバイトから帰った後から真似した。ひとりで喫茶店に入ってタバコに火をつけてイキってた。吸い始めた頃は吸い方をコントロールしてるつもりやったけども、だんだんニコチン中毒が進んでったんやな、カッコええとかやなくて、吸わずにおれんようになって本数が増えて、結局1日十数本のペースで22年間吸い続けることになった。


でも世間では徐々に、新幹線から喫煙車両が無くなり、空港内から喫煙所が無くなり、たばこが吸えへんお店が増えてった。うちの外でたばこを吸える場所を探すのが難しくなってくるに従って、吸える場所を探す自分の姿がカッコ悪いと思うようになった。で、15年前に1回禁煙にトライしたんやけども失敗に終わってて、その頃から「いつかやめたい。」といつも思いながら、でもやめられへんくて吸い続けてた。


話を戻して帰省当日の夜、いつも使わせてもらう部屋で、私は持参したジャムのビンを灰皿代わりにして、寝るまでにたばこを3本吸うた。翌朝目が覚めて、トイレに行って部屋に戻ったとき、たばことは無縁のはずの部屋に、たばこの臭いが残ってた。なんかすごく申し訳ないと感じた。たばこを吸わへん人が住む家の一室に、自分が持ちこんだジャムのビン。中には吸い殻が3本。なんかすごくみっともない感じがした。奇しくもこの日の朝から、母親と3泊4日で旅行することになってた。移動は電車・バスなどの公共の乗り物。非喫煙者の母と終日一緒に行動して、昼は観光地巡り、夜は宿に泊まる。
「この機会に、禁煙にまたチャレンジしてみよっかな。」
寝起きの1本は禁煙における難所のひとつやと私は思ってたから、"最後の一服" を我慢した。吸い殻が入ったジャムのビンとたばこ2箱を部屋に置いて、旅行に出掛けた。旅行中は母も協力してくれて上手く吸いたい気持ちを紛らわすことができた。禁煙開始数日をクリアできた事が嬉しかったし、「たばこをもうこれ以上1本も吸いたくない。たばこと無縁の生活を取り戻したい。」と心から思った。


こうして、意思と時期とシチュエーションが思いがけず上手い具合に重なって、禁煙のチャンスが突然やってきたあの日から13年が経った。


当時のたばこ代は年間9万円くらいやった。9万×13年=117万円が煙になって消える事を免れて残った事になる。いや、13年の間にたばこはずいぶん値上がりしてっから、もっと儲かってる筈やな。そろそろ何か自分にご褒美買うてやってもええんちゃうかな。




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