日々徒然愉快探索

アラカンおひとりさま生活を徒然なるままに。

smile(4th.アルバム)

smile(1995.2.1リリース)

Smile (Remastered)
Smile (Remastered)
TRIAD / Nippon Columbia Co., Ltd.
Digital Music Purchase

1. Smile 2. マリーにくちづけ 3. Love Communication 4. サイケデリック・ブルー 5. See-Saw Gial 6. 争いの街 7. エデンの夜に 8. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ 9. ヴィーナスの花 10. ”I" 11. Hard Rain 12. 嘆くなり我が夜のFantasy13. 熱帯夜



タイトルは「smile」なのに、ジャケットでは女が泣いてる。で、歌詞カードには不自然なほど朗らかな微笑みをたたえるメンバーがいっぱい。こんな遊び心もロビンのアイデアなんやろか。これまで3枚のアルバムで思いっきりこだわってやりたい音楽をやってきはったロビンは、今度は「より多くの人に聴いて欲しい」想いでこのアルバムを作らはったとのこと。前作までは、アルバムの構成に物語性を持たせ、捻れた表現方法を多用して描く世界観は退廃的なイメージが強かったんに対して、このアルバムは一転して独立した曲が並び、ラブソングが多くポップでメジャーなイメージ。曲調でも「THE YELLOW MONKEY節」ともいえる歌謡ポップスの郷愁を帯びたロック、という独特の表現方法を打ち出してきはった。このアルバムで初のオリコントップ10入りも果たさはった。(初登場4位)




1. Smile
ロシア語のナレーションの後、シンセサイザーの荘厳なメロディと男性コーラスに乗せて「愛(微笑み)は地球を救う」的な歌詞を厳粛に歌い上げる。


2. マリーにくちづけ
明るく弾むような曲。最高の淑女「マリー」に首ったけーといった感じの甘々なラブソング。「不思議なこのチョコレート~」のところで変調するけども、それがまたアクセントになっていい。


3. Love Communication
1995年1月21日に先行リリースされた5thシングル。これも想い通りにならない彼女にお手上げ状態、といった感じのメロメロなラブソング。ノリのいいロックンロールな曲調と、「淋しい夜には裸になって」からの展開がドラマティック♪


4. サイケデリック・ブルー
アルバム「未公開のエクスペリエンス・ムービーの「Drastick Holiday」に似た感じの曲。過去を映し出すショーを観にゆこう、と妖しげに誘うシュールな歌。


5. See-Saw Gial
シングル「LoveCommunication」のカップリング曲。「社会の行方よりセクシャルな事が好きさ」と歌うアブナイ歌詞とハードロック、エフェクトのかかったヴォーカルが刺激的。


6. 争いの街
汽車の走り出す音に続いてイントロが始まるしっとりと翳りのある曲。戦渦の街で出会い恋に落ちた今は亡き彼女の、思い出と銀の指輪を握りしめて僕は汽車に乗る・・・というドラマティックな詩の世界。前作「jaguar hard pain1944-1994」の名残かな。2曲目にマリーも出て来てるし。「外は火の海この恋も/同じように燃えていた」「歩きづらい道/君の肩と不安を抱いて」など、二つの言葉をひとつの動詞に繋げる表現の仕方が巧いなーと思う。


7. エデンの夜に
グループサウンドを思わせる懐かしさが感じられる曲。前半アンニュイな感じ、サビの部分はメロディアスで情熱的に盛り上がる。歌詞も、恋愛を美しく切なく描いてノスタルジック。


8. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
ゆっくりしたリズムに変則的なコード進行、甘ったれたようなヴォーカルがとてもポップで個性的。歌詞もお洒落でコケティッシュ。EMMAが作曲にさんかしたら、ロビンのとはまた違った独特の味がでるなぁ。


9. ヴィーナスの花
グラムテイストな曲。これまた「可愛いBaby」で「ヴィーナスの花」である大事な君に捧げるスウィ~ティ~~~~なラブソング。「もしも奇麗な~」の部分でストリングスが加わって、華やかに盛り上がる。


10. ”I”
激しく叩き付けるようなハードロック。「歌うハレルヤ~」のサビの部分は、悩ましくくねるようなメロディが印象的。自由な愛に生きて、灰になって死ねるのが最高やと歌う恋愛観、とっても情熱的。


11. Hard Rain
恋人との別れのシーンを切なく美しく歌い上げるスローバラード。声を絞り出すように感情を込めて歌い上げるヴォーカルは、アルバム「未公開のエクスペリエンス・ムービー」の「シルクスカーフの帽子のマダム」に通じるモノがある。


12. 嘆くなり我が夜のFantasy
情熱的なドライブ感溢れる曲。タイトなドラムがかっこいい♪ 官能的でファンタジックなラブソング。6thシングルとして'95年3月1日にシングルカットされた。


13. 熱帯夜
1994年7月21日に4thシングルとしてリリースされた。曲のイメージが「12. 嘆くなり~」や、次に出るアルバム「FOUR SEASONS」の「追憶のマーメイド」とも似てる。この辺りからTHE YELLOW MONKEYの独特のサウンドとして知名度がupしセールスを延ばしてゆく。「Shala-la-la~」の部分のリズムが心地よく、「頭は体を突きはなす」のところのメロディもかっこいい。激しく燃える真夏の恋の歌。





シングル曲が3曲も(1曲はアルバムからのシングルカットやけども)入ったお得感のあるアルバム。「イエローモンキー知ってるー。」な人の中には、ここらへんからな人が多くて、全然知らなかった私はひたすら悔しい(笑)。でも考えてみたら「楽園」のPVをひと目観ただけでぐっときた私が、当時は既にメディアにもバンバン出ていただろうのにかすりもせえへんかったんは、何かが違ったんかもなーと思ったりしたりする。(ロビンごめん。)




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