日々徒然愉快探索

アラカンおひとりさま生活を徒然なるままに。

FOUR SEASONS(5th.アルバム)

FOUR SEASONS(1995.11.1リリース)


FOUR SEASONS
FOUR SEASONS
日本コロムビア
ミュージック

1. Four Seasons 2. Overture~太陽が燃えている 3. I Love You Baby 4. Tactics 5. ピリオドの雨 6. Love Sause 7. Sweet & Sweet 8. 月の歌 9. 追憶のマーメイド 10. Father 11. 空の青と本当の気持ち



ジャケットに初めてメンバー4人が揃って登場。ほんで初のロンドンでのレコーディング。歌詞カードには美しいロンドンの街角の風景やのびのび楽しそうなメンバーのスナップ写真が収められてる。


1~3rdアルバムではコンセプトに基づいたアルバム作りをしたり、ひねりを効かせた曲作りで他に類を見ないオリジナリティをぶつけてきはったTHE YELLOW MONKEY。4thアルバムで新境地に臨み、それをこのアルバムでさらに洗練させた、っちゅー感じがする。「2. 太陽が燃えている」と「9. 追憶のマーメイド」、シングル2曲を収録。「4. Tactics」はアニメ「るろうに剣心」のテーマ曲にもなった。殻を破って生まれ変わったTHE YELLOW MONKEYサウンドはストレートで解り易く、オリコン初登場1位を獲得、「太陽が燃えている」はシングルで初めてトップ10入り(初登場10位)を果たし、彼らをスターダムに押し上げた。ロビンの独創的な歌詞の世界や音楽性などオリジナリティは確かに継承されつつも、最大の魅力やった挑戦的とも言える”アク”が薄くなってるように感じるのは、少し残念な気もするけども、日本を離れ開放的でゆったりしたロンドンの空気に触れたことも、アルバム作りに影響してんのやろな、と思ったりする。


「6. Love Sause」はHeesayとLovinの作曲、「11. 空の青と本当の気持ち」はEmmaの作曲。





1. Smile
スローで粘りのあるスケールを感じさせる曲に、強いメッセージが込められた歌詞。「新しい予感、新しい時代」「ストレートに行こうぜ 回り道は嫌い」「美しい希望の季節が/すぐそこまで近づいてる」脱皮した彼らがこのとき感じていた感情なんかな。


2. Overture~太陽が燃えている
1995年9月30日に先行発売された8thシングル。突き抜けるような気持ちのいいポップなサウンドに乗せて、ストレートにロマンティックに愛を語る、男らしいラブソング。サビの「太陽が燃えている」の部分は力強くて、聴いていて元気が湧いてくる。


3. I Love You Baby
へヴィーでアップテンポなビードに乗せて激しく愛を語る、これもストレートなラブソング。


4. Tactics
1996年2月29日「JAM」との両A面の9thシングルとしてカットされ、アニメ「るろうに剣心」のテーマ曲になった。郷愁を誘うもの悲しい曲。韻を踏む歌詞が曲と絡んで美しい。女性に対して受け身の立場でありながらすごく男っぽさを感じさせる。


5. ピリオドの雨
しっとりしたバラード。愛の消えた男女の最後の情景を歌ってるけども、メジャー進行で決して暗くない曲調と、別れの理由が女の浮気であること、女を責めることなく最後の愛を演じる男、最後の「外は朝焼け部屋の中には/ピリオドの雨が降る」など、深読みするとこの後レコード会社を移籍するに至る心境を吐露しているのかともとれるような。


6. Love Sause
グラムロックな曲調と、けだるく甘ったるいヴォーカルが、コミカルで可愛い感じの曲。他の男のことで泣いている女の子をなだめているうちに戴いちゃう(笑)。男は初めからそのつもりで、女も何処かでそれを待っていて、でもそれは愛じゃない、僕は淋しい・・・なんていう歌。女の子が自分だったらと思うとハートがチクッとする。SEXを食べる事に例えて歌っているのが、そこはかとなくエッチ。


7. Sweet & Sweet
シングル「太陽が燃えている」のカップリング曲。疾走感のある曲。ストレートな感情をロックンロールとかけながら歌うラブソング。


8. 月の歌
バラード。ピアノとベースの伴奏や間奏のギターの音色が、ムード歌謡や演歌にも通じる印象で、しんみりと叙情的な曲。月を見上げてその神秘な光に、物思って歌う・・・この曲が「るろうに剣心」のテーマ曲でもしっくりくるかもかも。


9. 追憶のマーメイド
1995年7月21日に先行発売された7thシングル。哀愁漂うグループサウンド的なメロディ。「まぶしい身体にこの胸を焦がして」から転調してドラマチックに盛り上がるのがいい。


10. Father
夢を追いかけて生きてきて、目指していた栄光を勝ち取ることができて、ふと立ち止まり周りを見回したときの気持ちを、小さい頃亡くした父親に語りかけるように歌う。Lovinの正直な、ありのままの気持ちなのかもしれへんな。


11. 空の青と本当の気持ち
不思議な浮遊感のあるファンタジックなこの曲は、Emmaの作曲。自由に、飾らず、自分らしく生きていきたいと、力を抜いて優しくつぶやくように歌ってる。このアルバムの締めくくりとして、そして次の大作への布石として、とてもふさわしい曲やと思う。





1995年に前作とこの作品、2枚のアルバムをリリースしてオリコンにチャートインし、名実共にスターダムに君臨したTHE YELLOW MONKEYを、当時の私はまだ知らんかってんなぁ。今聴いても、すごい好きな曲も沢山あるのに、当時はリンクせえへんかってんなぁ。
出会ったのっけからTHE YELLOW MONKEYは私にとって不可欠な存在になんねんけども、その出会いはまだ1年も後のコト。


「なんでやねーん。・゚゚・(>_<)・゚゚・。」


とも思うねんけども、先週ちょろっと書いたみたいに「まだ時期ではなかったのねん。」と思ったりもする。





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